インタビュー

経験者にインタビュー

一生に一度のお買い物である注文住宅。どんなふうに会社を選ぶのか、どんなコトに気を付けたらよいのか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。

そこで、実際に注文住宅を建てたことがある方にインタビューを敢行。注文住宅の気になるアレコレに答えて頂きました。

注文住宅経験者にインタビュー

今回インタビューさせていただいた方 S様

30年前にご両親と同居できる注文住宅を建てられた女性。カスタムメイドな分譲住宅より、自由な注文住宅に憧れがあったそうです。
住居の自慢は30畳の空間。関東近郊に在住。

注文住宅を建てるきっかけを教えてください。

「やはり、漠然とした憧れ。それに加えて、やはり分譲住宅だとカスタムメイドで、かゆいところに手が届かない、と言いますか、間取り一つにしても『もう少しここは広ければいい』とか『この部屋とこの部屋はこんな配置がいい』などといったようなできあがりと理想のずれが大きくなります。」

なぜ注文住宅を選択されましたか(分譲など複数の方法の中でなぜ注文住宅にしましたか)?

「家族が10家族あれば、ライフスタイルや価値観も10通りあると思います。我が家は、父が外国航路貨物船の船長という職にあったため、日本に停泊中に外国籍船員に日本文化を紹介することで、親睦を深めよい関係を構築・強化したいという思いが強く、どうしても純日本風の和室と洋風リビングの両方が一緒になった間取りの実現にこだわったのです。この優先ポイントが分譲住宅ではかなえられそうになかったことから注文住宅を選択しました」

その際の情報収集は如何されましたか?

「工務店やハウスメーカーの資料を取り寄せました。パンフレットに家族が書き込みをして後で意見交換できるようにするには、やはり紙ベースの資料の閲覧になります。ネットだと、夫婦二人だけならば大丈夫ですが、世代が違う家族構成員がいると情報共有には難しいと思いました」

家を建てた会社はどうやって知りましたか?

さまざまなオンライン広告やまとめサイトでの情報、新聞広告や住宅雑誌などです。

ご契約された注文住宅会社に決めた、「決めて」は何でしょうか?

「いくつか検索して取り寄せた資料から、自分たちの思いをかなえてくれそうな(自分たちの優先項目を最も考慮してくれそうな)会社だということが営業担当の方との話し合いの中で分かり、それが決めてになりました。」

注文住宅会社を決める際に参考にしたものはありますか?

「どの会社にお願いするか」の評価軸をいろいろ設定してしまうと、それぞれどの会社もどれかは秀でていて、どれかは他社のほうがすぐれている、という良さと弱点がありますから決めかねてしまいます。ですから、コストや工期面では優位ではないが、設計へのこだわりというこちら側の意図を共有してもらえる」かという点です。

契約をしてから家が建つまでの期間はどのくらいでしたか?

半年近くかかりました。

注文住宅会社との打ち合わせの回数・頻度はどのくらいでしたか?

「回数はそれほど多くなく数回でしたが、こちらの意向(大勢の来客があっても対応できるように、細切れの部屋ではなく襖や障子を取り外せば、大きな1部屋ができあがるようにしてほしい)を汲み取ってもらい、それを実現するために、柱の位置や材質を吟味してもらうには相当時間がかかりました。設計者の方がこちらに自信をもってプレゼンしてくれるまで待つ」という姿勢を伝えましたのでスムーズでした。

注文住宅を建てる際にこだわったところとその理由は何でしょうか?

「譲れないポイントは妥協しない。自分たちの場合は、続きの大きなリビングにするという点です。理由は前述の通りです。」

注文住宅を建てる際にこだわらなかったところとその理由を教えてください?

「リビングとそれに続く和室の構造や見栄えにこだわったため、水回りは優先度を下げざるを得ませんでした。建築時は父親が現役だったので、見栄えよく、お客様をお迎えする空間をより魅力的に」といういわば「見栄っ張り」の住宅だったかもしれません。今の時代であればそれほど、来客を迎えるという習慣もなくなりましたから、「他人に披露する」というより「自分たちの使いやすさ」にこだわるのが一般的です。

土地探し選びはどのように行いましたか?(自分で、不動産屋で、住宅メーカーで)

自分たちで土地開発の土地に応募しました。

土地探し選びの際の条件・気を付けたことはなんでしょうか?

通いやすさ、これから近隣が再開発されるのかどうかということです。その中には、商業施設や医療施設も含まれます。

工事中にどれくらい現場に行きましたか?感想も教えてください

2週間~3週間に一度、ざっくり一月に2回ぐらい行きました。毎回、イメージが形になっていくのを見るのは少なからず興奮しました。

住宅の大まかな費用感を教えてください。

土地は地方の分譲地でしたが、「魅せる構造」にしたため、今から30年前でしたが3,500万円が建物価格でした。

最初の金額と最終的な金額は差がありましたか?あった場合、どのような理由でどれくらい差があったか教えてください

「洋風のリビングから、襖をあけると和室につながるところを、特に海外からの訪問客に魅せるために少し凝った欄間を使いました。父親のこだわり30畳の空間を演出するためにコストのかなりの部分を使ったので、水回りなど日常的に家族全員が使うべきところで予算を削ってようやく数百万の赤字に抑えました。」

住宅ローン金利は変動金利と固定金利はどちらにしたでしょうか。その理由もしえてください

「変動金利にしました。もちろん将来の金利上昇という懸念もありますが、日本の経済状況を考えると金利を上げるということはまず不可能だと思いました」

住んでみて後悔や失敗した点、こうしておけばよかった点があれば教えてください

「解放感のある大きなリビングを1つ作ったこと以外は、こだわらなかったのですが、リビングと和室は1続きにはなったものの、段差を解消することができず、特に、両親が年齢を重ねると不都合さが目についてきました。」

住んでみて意外と良かった点、成功した点があれば教えてください

「ごくたまに、家族水入らずで、父自慢の和室に川の字になって寝たことがあります。結婚して自分が子どもを産んだあとも何度かやりました。手前みそですが、予算のかなりの部分をその部屋に注ぎ込んだこともあってまるで高級旅館にいるような気分で会話を楽しみながら寝入ったことが、両親亡き後もいい思い出として残っています。同時に来客用の家ではなく自分たちが住むことをもう少し大事にすればよかった、とほろ苦く思うこともありました。」

家の中で気に入っている部分を教えてください

「やはり解放感のあるリビング・和室へとつながる空間です。父親がこだわったポイントであることが、自分が年齢を重ねるほどに重く伝わってきます」

これから注文住宅を建てようと考えている方へアドバイスがあればお願いします

「限りある予算の中で自分たちの願いをすべてかなえようとするとどうしてもどこかで我慢しなければならないところが出てきます。予算を膨らませるか、妥協するかの二者択一ですが予算をオーバーさせれば、のちのライフプランにも大きく影響します。ここだけは譲れないというところは、注文住宅ならではの良さなのでしっかり希望を反映させるというメリハリが必要かと思います。あとは、実際に住んでみたときをイメージして快適な空間になるのか、どんな毎日が待っているのかを描いて、設計の方と後悔のないよう議論を重ねることだと思います。」