注文住宅を建てて後悔したこと
せっかく憧れの注文住宅を建てたのに、「こんなはずじゃなかった……」と後悔してしまう人がいます。
他の人がなぜ後悔したのかを知っておくと、自分で注文住宅を建てるときに後悔しないような対策が取れるかもしれません。
そこで本記事では、注文住宅で後悔しがちな事例を掲載していきます。
使わない設備を作って無駄になった
注文住宅だからと言って気合を入れ、作ってみたけど結局ほとんど使わない……という設備があります。
絶対数は少ないですが、作っても使わない設備の代表格がプールです。
水の管理や掃除が面倒になうえに、そもそも充分な広さと大きさのプールを作ること自体難しいので、「狭いプールで泳ぐくらいなら広いプールに行きたい」という気持ちが強くなって、結局他のプールまで足を運んでしまいがちです。最初の数回しかプールを使わなかったという人もいます。
また、屋上をフラットにして椅子やテーブルを置き、ビアガーデンやバーベキューをするためのスペースを作る人もいますが、階段やハシゴを使って食べ物などを運ぶのが面倒になって、やはり数回しか使わなかったという例があります。
「こんな無駄をするのであれば、他にお金を使えばよかった」と後悔するケースは、案外多いようです。
敷地内の建物の位置で失敗した
庭と裏庭を両方活用したいと考えて、敷地のほぼ真ん中に建物を建てて失敗した人がいます。
こういった場合、敷地のどこからでも建物が遠くなってしまううえに、どちらの庭も中途半端な広さになってしまいがちです。
メインの庭とサブの庭でメリハリがある大きさにした方が使い勝手が良くなります。
庭で何をするかを予め考えておき、どれだけのスペースが要るかというビジョンを明確に持ってください。
吹き抜けで失敗した
吹き抜けは開放感がありますが、意外と後悔する人がいるようです。
ポイントとなるのは音と匂いです。1階のキッチンで料理をする匂いと音が、吹き抜けを通じて2階へと広がる例が見られます。
逆に、2階の物音が1階にダイレクトに伝わってうるさいという事例も存在します。
吹き抜け自体に問題はありませんが、生活スペースと吹き抜けが近すぎると上記のような問題が起きることがあるのです。
窓の位置や大きさで失敗した
日光を採り入れることで開放感のある家を目指し、大きな窓をたくさん取り付ける人がいます。
確かに窓の多い家は明るくて換気もしやすく、様々なメリットがあります。
しかし窓の位置や大きさを間違えたために、外から家の中が丸見えになってしまうことがあるのです。
人通りの多い道に面した家の場合、人目を気にして昼間でもカーテンやブラインドを常時閉めておかなければならないという事態に陥りかねません。
日光を採り入れるための窓が、何の役にも立たなくなってしまうのです。
また、窓が大きかったり多かったりすると、冷暖房の効率が悪くなって光熱費がかかってしまいます。
湿気の多い地域では窓に結露が発生することがあり、水滴によって窓周辺の劣化が早くなるという失敗例も報告されています。
部屋の広さで失敗した
広い部屋に憧れる人は多いのですが、広すぎるのも考えものです。
実際に住んでみると広い部屋の一部しか使わず、使わないスペースが物置になってしまうという例がしばしば見受けられます。
特にソファやこたつなどを置いて居心地が良くなると、そこから手の届く範囲にばかり物を置くタイプの人にありがちな現象です。
広い部屋が使いづらくて結局パーティションなどで区切ったというケースもありますが、せっかくの設計が無駄になった悪い例とも言えます。
部屋が広すぎると冷暖房が効きづらいという副作用もあり、夏場はなかなか部屋全体が涼しくならず、冬場はいつまで経っても部屋が寒いままということになってしまい、後悔する人もいるようです。
間取りで失敗した
実際に最も後悔が多いのが間取りと言われています。
自分好みの間取りにしてみたものの、実際に住んでみると使いづらかったり、家族構成が変わって使い勝手が変わったりした結果、後悔したという例がよく聞かれます。
新築当初は生活動線に問題がなくても、家具や荷物などを置くことで動線が変わってしまい、不便となることも多いようです。
注文住宅を作る際は、将来家具を置くことも念頭に入れて間取りを考えなければなりません。
ローンで失敗した
注文住宅は建売住宅に比べて高額です。当然大きなローンを組むことになり、返済に追われることになります。
ローンの支払いが家計を圧迫して注文住宅での暮らしを楽しめない人や、「こんなにローンの支払いが辛いなら建売住宅でも良かった」などと後悔する声も聞かれます。
まとめ
注文住宅は自由度が高いのが魅力ですが、自由度が高すぎるがゆえの失敗例や後悔話が跡を絶ちません。
実際に注文住宅を建てる場合は、色々な間取りを検討し、設計の専門家の意見を採り入れるなどして、使わない無駄な設備を減らしながら、できるだけ暮らしやすい家を検討してください。